デンマークからのお客様

今日の日本舞踊体験のお客様は、デンマークから来たエマ。Today’s dance experience student was Emma from Denmark. カレッジを終えてユニバーシティーに進むまでの間、一年間休暇を取って世界を旅しているそう。She completed the college and took a year off to travel around the world before going to a university. なんとも頼もしい20歳。A courageous 20 year old! 上は、お見送りに行ったバス停にて。実相院のもみじが、青々としてきれいでした。 The above photo is from Jissoin Temple in my neighborhood. The maple leaves were refreshingly beautiful.    

奉納舞が無事に終了いたしました!

貴船神社、下鴨神社での奉納舞が無事に終了いたしました。 おかげさまで、お天気にも恵まれ、素晴らしい春のひとときとなりました。   The dedication of dances at Kifune and Shimogamo Shrine were successfully held, blessed with a beautiful weather and sakura blooming.   貴船神社奥宮・地歌「雪」 Jiuta “Snow” at Kifune Shrine 下鴨神社橋殿・地歌「茶音頭」 Jiuta “Rhythm of Tea” at Shimogamo Shrine 下鴨神社橋殿・上方歌「京の四季」 Kamigata-uta “Four Seasons of Kyoto” at Shimogamo Shrine   また次回、お目にかかれましたら幸いです!このたびは本当にありがとうございました。 Thank you so much for everyoneContinue reading “奉納舞が無事に終了いたしました!”

常磐津 山姥

すべての女性は、心のどこかで山姥にあこがれるのではないでしょうか? 山を廻って天地山水と一体となり、人から疎まれつつも、かわいい金太郎を背負って、大人物に育て上げる・・・ 作品としては、世阿弥による能の「山姥」(やまうば)が中世に完成し、近松門左衛門が、同じ題材を用いて、1712年に浄瑠璃「嫗山姥」(こもちやまうば)を創作しました。 常磐津「山姥」、実は正派若柳流では、師範試験の選択曲の一つです。 「妄執の雲の、塵(ちり)積って、山姥となれり、山又山に山巡りして、行方も知れずなりにけり」(常磐津「山姥」より歌詞抜粋) (写真は今朝の雪景色) 今年の十月に、わたしはこの師範試験を受けさせていただく予定です。 邪正一如の山姥の境地にたどりつくことができるとは思いませんが、与えていただいた機会に感謝して、一生懸命舞わせていただきたいと思います。 〔歌詞〕 よしあし曵きの山廻り 四季の詠めも色々に 浮き立つ空の弥生山 桃が笑えば桜がひぞる 柳は風のおうように 誰を待つやら小手招く 霞の帯の辛気らし 締めて手と手の盆踊り ななこの池に移り気の うらみ過ごしの梶の葉は 露の玉章落ち初めて 焦れて濡らす露の袖の梅 ついだまされて室咲の 梅の暦もいち早く 門に松たちゃナンナつい雛も 出るかと思えば沓手鳥 菖蒲ふく間に盆の月 待つ宵過ぎて菊の宴 はや祝い月里神楽 ほんに ほんにせわしき浮き世も我も 白雪積もる山廻り 山廻り いとま申して帰る山の 峰も梢も白砂は 源氏の栄え尽きしなき まもる神がきは妄執の雲の 塵積もって山姥となれり 山又山に山廻りして 行方も知れずなりにけり   [English Translation] I wonder if all the women, in their heart, somehow adore YAMANBA, or a Mountain Woman, a prototype of a lady who lives in the mountains. She runs freely overContinue reading “常磐津 山姥”

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします。   先月は、アメリカにいる義理の息子が京都に遊びに来ていたのですが、そのときになんとわたしの踊りを撮ってくれていて、そしてつい先程、完成した動画を送ってくれました。       こちらは「地歌 茶音頭」。     「地歌 雪」     「地歌 鐘が岬」   お手すきの際にでも、もしご覧いただけましたら嬉しいです!   どうぞ本年も、みなさまにとって良き年になりますよう、お祈り申し上げます。   若柳志寿 わかやぎしず 2018年1月1日   [English Translation] Happy new year! On the first day of this year, my step son completed films of my dance and sent to me a while ago. I am so happy to receive this wonderfulContinue reading “あけましておめでとうございます!”

Crane and Turtle 鶴亀

    日本舞踊には、能からとられた曲が多いのですが、この鶴亀も、その一つです。 時は八世紀、中国は玄宗皇帝の御世です。四季の節会の最初の儀式に、皇帝は月宮殿におでましになり、長寿の象徴である鶴と亀に舞を舞わせられます。そののち、皇帝も自ら舞を舞い、宮殿に還御されます。 おめでたい雰囲気が特徴で、そのため、結婚式など慶事に踊られます。 歌詞 抜粋: それ青陽の春になれば 四季の節会の事始め 不老門にて日月の 光を君の叡覧にて 百官卿相袖を連ぬ その数一億百余人 拝をすすむる 万戸の声    一同に 拝するその音は 天に響きておびただし 千代のためしの数々に 何をひかまし姫小松 齢に比ふ丹頂の 鶴も羽袖をたをやかに 千代をかさねて舞遊ぶ みぎりにしげる呉竹の    みどりの亀の 幾万代も池水に 棲めるも安き君が代を    仰ぎ奏でて鶴と亀 齢を授け奉れば 君も御感の余りにや 舞楽を奏して舞ひたまふ 山河草木国土豊かに   千代万代と舞ひたまへば 官人駕輿丁(かよちょう)御輿を早め 君の齢も長生殿に 君の齢も長生殿に 還御なるこそめでたけれ As Nihon Buyo or Japanese traditional dance developed through Noh drama, there are pieces that came directly from Noh. I would like to introduce Tsurukame, or “Crane and Turtle,” one of the piecesContinue reading “Crane and Turtle 鶴亀”