石座神社にて、奉納舞

先日、桜が美しく咲いてくれました石座神社(いわくらじんじゃ、せきざじんじゃ)にて、生徒たちと共に地唄舞「茶音頭」、またドイツ文化会館ゲーテ・インスティテュートを通して短期滞在されていた歌手フローク・オルバートさんによる「祇園小唄」「わしが在所」の奉納をさせていただきました。 近所で、野外でもありましたので、このたびのことにも関わらず、させていただくことにいたしました。 昨年と同様、支えていただいました石座神社奉賛会の皆様には、誠にありがとうございました。お出ましくださった皆様方にも本当にありがとうございました。 写真は、ご近所の方が撮ってくださいました。 Last weekend when the cherry blossomed so beautifully, we dedicated Jiuta-mai “Cha-ondo” (Rhythm of Tea) at Iwakura Shrine in my studio’s neighborhood. One of the students was a professional singer Frauke Albert from Hamburg, Germany, who was staying in Kyoto for 3 months as part of the Artist Residency program atContinue reading “石座神社にて、奉納舞”

常磐津 山姥

すべての女性は、心のどこかで山姥にあこがれるのではないでしょうか? 山を廻って天地山水と一体となり、人から疎まれつつも、かわいい金太郎を背負って、大人物に育て上げる・・・ 作品としては、世阿弥による能の「山姥」(やまうば)が中世に完成し、近松門左衛門が、同じ題材を用いて、1712年に浄瑠璃「嫗山姥」(こもちやまうば)を創作しました。 常磐津「山姥」、実は正派若柳流では、師範試験の選択曲の一つです。 「妄執の雲の、塵(ちり)積って、山姥となれり、山又山に山巡りして、行方も知れずなりにけり」(常磐津「山姥」より歌詞抜粋) (写真は今朝の雪景色) 今年の十月に、わたしはこの師範試験を受けさせていただく予定です。 邪正一如の山姥の境地にたどりつくことができるとは思いませんが、与えていただいた機会に感謝して、一生懸命舞わせていただきたいと思います。 〔歌詞〕 よしあし曵きの山廻り 四季の詠めも色々に 浮き立つ空の弥生山 桃が笑えば桜がひぞる 柳は風のおうように 誰を待つやら小手招く 霞の帯の辛気らし 締めて手と手の盆踊り ななこの池に移り気の うらみ過ごしの梶の葉は 露の玉章落ち初めて 焦れて濡らす露の袖の梅 ついだまされて室咲の 梅の暦もいち早く 門に松たちゃナンナつい雛も 出るかと思えば沓手鳥 菖蒲ふく間に盆の月 待つ宵過ぎて菊の宴 はや祝い月里神楽 ほんに ほんにせわしき浮き世も我も 白雪積もる山廻り 山廻り いとま申して帰る山の 峰も梢も白砂は 源氏の栄え尽きしなき まもる神がきは妄執の雲の 塵積もって山姥となれり 山又山に山廻りして 行方も知れずなりにけり   [English Translation] I wonder if all the women, in their heart, somehow adore YAMANBA, or a Mountain Woman, a prototype of a lady who lives in the mountains. She runs freely overContinue reading “常磐津 山姥”

「花と箏と歌と舞」無事に終了いたしました

おかげさまで、「花と箏と歌と舞」、無事に終了いたしました。 Thanks to everyone, “Flower and Koto and Song and Dance” was successfully held. 本当に、人の縁で、つながって、結ばれて、出会うことのできた、ひとときの舞台でした。 It was such a opportunity that was born from rare connections from different people. 地歌舞「鐘ヶ岬」Dance “Cape of the Bell.” 筝曲「みだれ」Koto Duet “MIDARE” 端唄「西行」「鳥さし」 Shamisen and song “SAIGYO” and “Bird Catching” 光の画家、八坂圭さんのお話し  Talk of the painter, Kei Yasaka 新作・地歌舞「仏は常にいませども」 Dance “AlthoughContinue reading “「花と箏と歌と舞」無事に終了いたしました”