About Iori

Iori is a dancer and instructor of Japanese Traditional Dance. Iori's dance classes are offered at her home studio in a quiet neighborhood of Iwakura, a northern suburb of Kyoto city.

奉納舞をさせていただくことになりました!

ご縁をいただいて、3月31日(土)午後3時より貴船神社奥宮、4月1日午後1時半より下鴨神社橋殿にて、奉納舞をさせていただくことになりました!

詳細はまた追ってお知らせいたします。

どちらも入場無料ですので、ぜひお気軽に見に来ていただけたら嬉しいです!

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[English Translation]

I will be dedicating dance on March 31 at Kifune Shrine, and April 1 at Shimogamo Shrine.

Details will be posted later.

It is a free event, so please come see us!

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常磐津 山姥

すべての女性は、心のどこかで山姥にあこがれるのではないでしょうか?

山を廻って天地山水と一体となり、人から疎まれつつも、かわいい金太郎を背負って、大人物に育て上げる・・・

作品としては、世阿弥による能の「山姥」(やまうば)が中世に完成し、近松門左衛門が、同じ題材を用いて、1712年に浄瑠璃「嫗山姥」(こもちやまうば)を創作しました。

常磐津「山姥」、実は正派若柳流では、師範試験の選択曲の一つです。

「妄執の雲の、塵(ちり)積って、山姥となれり、山又山に山巡りして、行方も知れずなりにけり」(常磐津「山姥」より歌詞抜粋)

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(写真は今朝の雪景色)

今年の十月に、わたしはこの師範試験を受けさせていただく予定です。

邪正一如の山姥の境地にたどりつくことができるとは思いませんが、与えていただいた機会に感謝して、一生懸命舞わせていただきたいと思います。

 

[English Translation]

I wonder if all the women, in their heart, somehow adore YAMANBA, or a Mountain Woman, a prototype of a lady who lives in the mountains.

She runs freely over the mountains and rivers, and brings up a baby called Kintaro, a legendary hero in the Japanese folktales.

An accomplished playwright and a noh actor Zeami created a noh play about Yamanba in the 15th century.

Then Chikamatsu-monzaemon, a playwright, brought up the same theme and created his adaptation for the puppet and kabuki plays in the 18th century.

In my school of Japanese Traditional Dance, SEIHA-WAKAYAGI, this Yamanba is one of the pieces that we choose as to take the examination to be a master teacher.

“Dusts of clouds of karmic emotions of people accumulated and formed Yamanba. She danced, told a story, went off towards the mountains and disappeared far and away.” (extract from the Tokiwadu version of Yamanba)

This October, I will take the examination for this master teacher.

I do not think that I can achieve the level of Yamanba herself, who transcended the worldly matters as the scripts say that “seeing Good and Evil as One.”

However, I am truly grateful for the opportunity and will do my best.

 

 

 

あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

先月は、アメリカにいる義理の息子が京都に遊びに来ていたのですが、そのときになんとわたしの踊りを撮ってくれていて、そしてつい先程、完成した動画を送ってくれました。

 

 

 

こちらは「地歌 茶音頭」。

 

 

「地歌 雪」

 

 

「地歌 鐘が岬」

 

お手すきの際にでも、もしご覧いただけましたら嬉しいです!

 

どうぞ本年も、みなさまにとって良き年になりますよう、お祈り申し上げます。

 

若柳志寿 わかやぎしず 2018年1月1日

 

[English Translation]

Happy new year!

On the first day of this year, my step son completed films of my dance and sent to me a while ago.

I am so happy to receive this wonderful gift!!

Enjoy the films taken with his amazing editing and drone techniques!

Thank you and I wish you a blissful new year filled with hopes and dreams.

 

Shizu Wakayagi, Jan 1 2018

 

 

 

高台寺の遺芳庵

年末をお忙しく過ごされていらっしゃることと思います。
わたしは先日、久しぶりに高台寺に。
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こちらの高台寺の茶室、遺芳庵が、実は後世の方が灰屋紹益と吉野太夫を偲んで建てたものとはじめて知って驚きました。
今年の五月は、吉野太夫ゆかりの常照寺(京都・鷹峯)にて「花と箏と歌と舞」を催させていただきました。
常照寺も大変すばらしいお寺で、天下の名妓とうたわれた吉野太夫の寄進された吉野門とご本人の墓所があります。
毎年四月に開催される花供養は、いろいろな形式でお茶が楽しめ、また島原の太夫による献茶、そして道中も楽しみ。
来年も行きたいなあと思いつつ。
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今年は大変お世話になり、本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
若柳志寿 2017年12月28日
[English Translation]
I visited Kodaiji Temple the other day.
Then I was very surprised to know that the tea house “Iho-an” in the Kodaiji Temple was actually dedicated to Yoshino-dayu and Shoeki Haiya, a legendary couple in the Edo period.
I held “Flower and Koto and Song and Dance” at the Joshoji Temple last May. Joshoji Temple is known for the Red Gate that Yoshino-dayu donated and her own grave in the temple.
Hana-kuyo, or Flower Memorial Service, dedicated to Yoshino-dayu is held at the Joshoji Temple every April and you can participate and enjoy various tea ceremonies.
I wonder if I can participate in the next year Service again…
Thank you so much for all your courtesy this past year, and wish you a continued favor in the coming year.
Shizu Wakayagi
 Dec 28, 2017

「縁の会」無事に終了いたしました。

おかげさまで、先日、縁の会が無事に終了いたしました。
寒い中、たくさんのお客様にご来場いただき、また応援いただき、本当にありがとうございました。

はじめての「地歌 雪」でした。大曲でもあり、日本舞踊の基本(足の運び、立ち方、決まりの仕方など)を、基礎から勉強し直しさせていただいて、向かった曲でもありました。

 

写真は、一部ですが、当日の様子が伝わりましたら幸いです。

 

[English Translation]

The 8th YUKARI-NO-KAI was successfully finished the other day.

Thank you so much for all your support and encouragement!!

 

 

縁の会まで、あと二日!

今日は、明後日の縁の会(ゆかりのかい)に向けて、大原の三千院に、写経を奉納させていただいてきました。

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お稽古すればするほど、なぜかへたくそになっているようにしか思えない、「地歌 雪」。。

どうなるやらわかりませんが、とにかくやるだけやった!と思えるように、これからラストスパートです!!

明後日、ご都合が合いましたら、ぜひいらっしゃっていただけたら嬉しいです。

詳細はこちらから。

 

 

わたしのからだはわたしの魂の社 part 3

わたしが、アメリカはカリフォルニアの、ムーブメントをベースとする表現アート(芸術を、癒しや、コミュニケーション、コミュニティーワークといった多分野に活用させようとする分野)を学ぶ、タマルパ・インスティチュートという学校で学んでいたとき、先生が、

“Own your body.”

ということを言っていたのをよく思い出します。

 

yoga

 

Own

Your

Body

 

直訳すると、

 

自らの身体を所有せよ

 

なのですが、わたしは、これを、「自らの身体(運動)感覚を取り戻せ」、ということだと理解しています。

 

これもまた、タマルパの創始者であるアナ・ハルプリンが言っていたことなのですが、人の感覚は五感、すなわち、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚ということだと誰もが思っています。

 

そう、身体(運動)感覚は、生きる上で、必要不可欠のものであるにもかかわらず、わたしたちは往々にして、それを意識にとめることもないのです。

 

アナは、人の第六感、すなわち、五感によってとらえられないものを直感的に捉える感覚は、この身体(運動)感覚に帰するのではないか、とまで言っていました。

 

 

それについては異論はあるかもしれませんが、たとえば、階段を上り降りする、砂利道を歩く、混雑した通りの中で人とぶつからずに歩く、などという日常的な運動行為のすべてが、この身体(運動)感覚に頼っていることは間違いありません。

 

あまりにも身近であるために、ほとんど意識に上ることもない、この身体(運動)感覚が、実は、精神の健康にとってもとてつもなく重要であるということを学んだのは、沖縄の精神病院に二年間働いていたときでした。

 

その精神病院では、統合失調症や、躁鬱、鬱といった精神の病を患われた患者さんたちが、入院されていました。

 

統合失調症の患者さんの多くが、人との距離感が取れないということがあるのですが、それは、実は、身体的な困難ではないかと感じていました。

 

ある患者さんは、他者との物理的な距離感が理解できないために、相手に実際に触ってみて、相手と自分という距離感を探る、ということを、行わなければ気が済まないようでした。

 

ある患者さんは、自身と他者との境界がやはり明確ではなく、他者が自分の中に入ってくる、という恐怖に脅かされていました。

 

Own Your Body

 

彼女には、たとえば、床を叩いてみる、わたしと手と手で触れてみる、叩いてみる、という身体運動を通して、彼女自身の皮膚が、彼女自身を支え、他との安全な境界となっているのだ、ということを体験を通してからだで理解することが、大きな安心につながったということもありました。

 

実際のところ、現代の社会に生きるわたしたちにとって、日常生活のなかで、身体感覚をきちんと感じながら運動行為を行う、ということは、心がけていない限り、中々難しいですよね。

 

たとえば、ヨガをされる方は、単にヨガのポーズを取ることだけでなく、そのポーズを取る過程における身体(運動)感覚を、きちんと感じて、そのポーズを取っていらっしゃるのだと思います。

 

実は、日本舞踊でも、(身体感覚を感じて動くという点では)そうなんです^^

 

摺り足

 

日本舞踊では、摺り足ということを行うのですが、これは、きちんと身体感覚を感じていなければ、中々むずかしいんです。。

 

試してみていただきたいのですが、足をぴんと伸ばしたまま摺り足をすると、、、

 

ロボットのような動きになるか、あるいは単にこけてしまいます。

 

ではどうするかというと、おへそから三本指下辺りにある、丹田という場所に力を入れて、腰を落とし、そうして摺り足をします。背骨はねじり上げるように。そうして、重心が右から左に、左から右に、移動しているのを感じながら、滑るように、歩く。

 

身体(運動)感覚をフルに稼働させなければ、とてもできないと思います笑

 

重心を感じるということは、日本舞踊では大切なことですが、実は、先に触れたアナも、Gravityを感じて動く、ということをしばしば言っていました。

 

アナ・ハルプリン自身は、ポストモダンダンスの創始者とも言われる人なのですが(今も存命で教えています)、もっとも現代的なポストモダニズムと、数百年の歴史を持つ日本舞踊につながりがあるということに、驚きます。

 

長くなってしまったので、ここまでにしたいと思います。

 

再び、長文お読みくださり、ありがとうございました^^

 

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